光ファイバーカッターを比較してみました
Aliexpressで売っているファイバーカッター2種類と、普段使っている住友電工のFC-6Mを比較してみました。
光ファイバー切断時のトラブルは
この様なトラブルが発生します。
性能を評価するについて、カット良好の状態で、端面角度を測定してみました。
測定は光ファイバー融着機にセットして、融着前の端面状態を確認することにしました。
普段融着作業でFC-6Mを使用していますが、格安ファイバーカッターがどんな成績になるか試しました。
品 名 | FC-20T | FC-6Sモドキ | FC-6M |
入 手 先 | Aliexpress | Aliexpress | 住友電工 |
価 格 | 約1,500円 | 約2,500円 | 10数万円 |
1 | 0.9 | 0.8 | 0.9 |
2 | 2.1 | 1.2 | 1.3 |
3 | 3.2 | 1.5 | 0.8 |
4 | 2.3 | 1 | 1.2 |
5 | 2.4 | 1.6 | 0.2 |
6 | 3.3 | 0.5 | 1.1 |
平均 | 2.4 | 1.1 | 0.9 |
それぞれ6回測定し、平均値を出してみました。単位は度です。
実際に融着してみましたが、1.0以下で軸ズレが1桁だと、推定ロスは0.01dB以下となります。
融着接続機のパラメータリストを確認すると、
SM端面角度許容値の初期値は4度となっていました。(住友電工TYPE-45Mの場合)
結果について
プラスチック筐体のFC-20T
ラストワンマイルのFTTH引き込み工事用でしょう。シビアなロスを要求される場合は使えません。
FTTHの引き込みなら、損失0.5dBでも許容範囲でしょう。
ESC250D(ドロップケーブル外皮把持型のコネクター)で加工した場合、問題なくスプライスで来ているのを確認しています。
住友電工のデザインそっくりのFC-6S
Youtubeなどで、加工する動画の多くがこのタイプのカッターを使用してます。
単心なら融着にも、メカニカルスプライスにも使えると思います。
単心の融着の予備機に1つ持っているのも良いかもしれません。
耐久性は新品で買ってこのテストに使っただけなので不明です。
機会が有れば、テープ心線カットしてテストしてみたいと思います。