AliexpressでOTDR+パワーメータ+光源+VFL搭載のミニOTDRを買ってみました。
シングルモードの光源が故障したので、代わりの光源を探していたのですが、
中国製OTDRが安かったのでダメ元で購入、試用してみました。
買ったのはこれ、
1310nm/1550nmのUPCインターフェースです。価格は40,000円ほど。
これ1台で、OTDR,イベントマップ、パワーメーター、光ファイバー光源、VFL、ロステスト、
LANケーブルのケーブルマップ、LANケーブルトレースが出来る商品です。
現用AnritsuのOTDRも相当古い。
中国製OTDRはマルチモードのOTDRで、いい感触を持ってました。
最悪、光ファイバーの光源で使えればいいや位で購入しました。
基本的な性能をチェック(AutoOTDRモードで測定)
減衰デッドゾーン(ADZ: Attenuation Deadzone Definition)
10mのパッチケーブルを使用して、ADZを確認してみました。カタログ上の規格値は8mですので
10mのパッチケーブルだと検知するはずです。
OTDR波形 測定レンジ 500m、パルス幅は最小の3nsで測定しました。
イベントマップ
ちゃんと認識してました。
イベント・デッドゾーン(EDZ: Event Deadzone Definition)
規格値は2.5mです。
長尺のケーブルと10mのパッチケーブルで試してみました。
結果10m離れたイベントをちゃんと認識していました。(この測定方法で良いのか不安ですが)
OTDR波形
10m離れたイベント検知していました。
イベントリスト
イベントマップ
Expart OTDRモードの詳細
測定波長の選択
測定レンジの設定
パルス幅の設定 3nsから設定とは。
平均化時間。
5sから設定できますが、ExpartOTDRの場合リアルタイムも測定できます。
測定してみました。
1330m位のケーブルと140m位のケーブルをJJコネクタで結線。
OTDR波形
イベントリスト
イベントマップ
解析ソフトウェア
付属の解析ソフトウェアでSORファイルを読みだしてみた感じがこう。
マイクロSDカードの中に実行ファイルが有ります。
UCB-CコネクタをPCに差すとドライブとして認識します。
印刷した時のPDFファイルはOTDR。
感想
マルチモードのOTDRも中国製を使用しておりますが、
融着作業の後の確認を、光源によるロス試験と、OTDRを組み合わせることで、確実性を上げております。
このテスターを購入したのは主に、
1.故障したシングルモードの光源の代替。
2.ユーザー宅で光ファイバーの障害切り分け。
3.融着作業時の確認。
1に関しては全く問題有りません。
2に関しては、減衰デッドゾーンが短いため、10mのパッチケーブルを利用することで
光コンセント内、宅内、柱上の断線位置の特定が容易に出来るようになります。
宅内であれば業者を待たずに復旧させることができす。
3.シングルモードの融着作業を行うこと自体少ないので、役に立つ回数が有るかどうか。
宅内もしくは工場内の融着作業の際には役に立つと思います。
4万円以下の測定器にしては、良くできていると思います。
以上、試用してみた感想です。参考まで。
OTDR機能以外の詳細はこちらから。